ブログトップ

column

unocolumn.exblog.jp

<   2010年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

設計のこと。施工のこと。

先日もあるところで設計と施工の分離の重要性を謳い、建築士は施工から独立した立場であるべきだという話を聞いた。これは我々建築士の世界では常識であるし、正義?のように思われている。しかし、僕はもう何年も前から自ら設計したものは自ら施工している。それはクライアントの全幅の信頼と大きな期待に応えるためだ。全ての責任を負っている重さは、施工分離を謳う建築士には想像できないと思う。施工によって不正な利益を得るなんて考えるのは論外だ。自腹をきってでも自らの建築に投資するのが建築士だ。ましてや施工と独立した立場なんて考えられない。自ら設計した建築は我が子も同然だ。施工してくれる職人は自分の手だ。建築は商売のネタじゃない。責任を負うということをもっと大切に考えてほしい。気を抜けば全て自分に降り掛かって来る。そのために知識、技術、ノウハウ、経験を総動員して設計し、現場に立つ。関る全ての人と信頼を築かなければ不可能だ。性悪説に立った施工分離なんて論外だ。恥ずかしい話だ。
 私の建築に興味を持ってくれる建築士の卵は多くいる。彼らに言いたい。私のようにしろとは言わないが、せめて全責任を自分が負うんだという気概で設計してほしい。そうすると設計が変わる。現場も変わる。そこには全く別の深くて広い建築の世界が広がっている。外から建築を見ているだけでは、それは分からない。
[PR]
by unocolumn | 2010-12-03 18:29