撮影を始めた頃は、その作業の大変さにプレッシャーを感じていたのですが、28軒を撮り終えて、今は全く予想もしなかった感慨に浸っています。それはありきたりですが「感謝」という気持ちです。
すべてのお施主さんに快く撮影のお許しをいただいたこと。お伺いした際も、いろんなお話が楽しく出来たこと。「私が今あるのはこの人たちのおかげだ。そして、今もこの人たちに支えられているんだ。」「お役に立てていたんだ。そして、これからもお役に立てるような人でいたい。」と心から思えたこと。私の未熟な設計のためにご迷惑をおかけしていることもあるでしょうが、これまで大きな問題もなくこれたことは、本当にお施主さんと職人に恵まれていたことを気づかされた撮影でした。
これだけでも写真集を作ろうとした意味があったような気がしています。でも、これで守りに入らずに新たな挑戦へのステップにしたいと今は思っています。