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ぜんぶ手でつくる

2、誠実は信頼の大地

言うまでもなく、責任を負ったからといって何もせずに信頼が得られるわけもない。責任は信頼の種でしかない。その種が芽吹き、大きな木になるかは相性と建築家の誠実による。

勘違いしてほしくないのは,誠実とは他者に仕向けるものではない。あくまでも自分自身に問うものである。信念に基づき自身で納得出来ればそれでいい。それがどんな結果になろうとも受け入れる覚悟が必要だ。砂漠に花は咲かないし,湿地にサボテンは育たない。人にも相性があり、それが自然だ。決して無理をして仕事を取りにいかないこと。いまの不安は解消されるが,そのツケは予想以上に大きい。実績は消せないし,言い訳は信頼と逆行する行為だ。不幸なのは施主と建築家だけじゃない。職人も事務所のスタッフも何よりそこで生まれた建築がかわいそうだ。

信頼が生まれる大地にしか愛される建築は生まれない。
 
欲をかかないことだ。建築家は商売人じゃない。あらゆるのもを殺生し、再生させる聖職者だ。信念に従いずっと同じ方向を見て,同じ場所に立ち続ける。自分でうろうろ探しにいかない。変わらない姿勢こそが信頼だ。きっと誰かが見ている。いつ報われるかわは分からないが,その時はかなりの確率で相性がいいはずだ。
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by unocolumn | 2014-09-17 12:02
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